第37回 仲間の作品コンクール 写真の部

<関 次男 選>(佳作入選者は順不同)

総評

 写真仲間の間で、よく、“写真を読み解く”という言葉を使います。それは、写真に何が写っているのか、写真が何を“喋っているのか”などを話し合うことですが、多くの写真は何かをしゃべっています。それは、撮影者が喋らせているわけです。何を写し込むかによってしゃべる言葉は変わってきます。撮影者が喋らせたいと思うことが前提になりますが‥‥。別の言葉でいえば、主張とかテーマということになりますが‥‥。 写真がデジタル化して約10年。今や、誰もがきれいで失敗のない写真を撮れるようになりました。写真の良し悪しは、写真を見た人にどれだけ感動を与えられるかどうかが問われる時代になってきています。
 よく、私はアマチュアだから、などという人がいますが、今や、プロもアマチュアもありません。同じ人間同士、写真家同士です。どれだけ写真に喋らせることができるかです。
 そのためには、多くの人に見せて反応を見ることも大切です。そういうことを繰り返していくことで、だんだん写真が多弁に、モノを言うようになってゆくでしょう。

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